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スタッフコラム

2025.03.21
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リフォームとリノベーションの違いとは?メリット・デメリットも解説

住まいの改修を考えたとき、多くの人が「リフォーム」と「リノベーション」という言葉を耳にします。しかし、これらの違いを正確に理解している人は意外と少ないのではないでしょうか?

リフォームとリノベーションはどちらも住宅をより快適にするための方法ですが、それぞれ目的や工事の規模、費用などが大きく異なります。例えば、「古くなった設備を交換する」「壁紙を張り替える」といった現状での回復工事はリフォームに該当します。一方で、「間取りを変更する」「耐震補強を行う」など、建物の性能を向上させる改修はリノベーションと呼ばれます。

本記事では、「リフォームとリノベーションの違いとは?メリット・デメリットも解説」というタイトルで、両者の違いをわかりやすく解説します。さらに、メリット・デメリットや費用相場についても詳しく紹介し、どちらの選択肢が自分に合っているのかを判断できるようにします。

 

リフォームとリノベーションの違いとは?

リフォームとリノベーションという言葉は、住宅の改修においてよく使われます。しかし、「結局、どう違うのか?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。リフォームとリノベーションには、それぞれ異なる目的や工事の規模、費用感などがあり、自分の希望する住まいづくりに適した選択をするためには、その違いを正しく理解することが重要です。

ここでは、「リフォームは『戻す』、リノベーションは『高める』」「工事の規模の違い」「居住設備の性能の違い」という3つの観点から、それぞれの違いを詳しく解説します。

リフォームは「戻す」、リノベーションは「高める」

住宅の改修を考えたとき、多くの人が「リフォーム」と「リノベーション」という言葉を耳にしますが、それぞれの意味は異なります。リフォームは、老朽化した建物を「元の状態に戻す」ことを目的とした工事です。一方、リノベーションは建物に新たな価値を加え、性能やデザインを「高める」ことを目的としています。

例えば、壁紙が剥がれてきたので新しく張り替える、古くなったキッチンを最新のものに交換するなどの工事はリフォームに該当します。これは「修繕」や「復旧」の意味合いが強く、主に老朽化した部分を補修することが目的です。

一方、リノベーションは、ただ元に戻すだけでなく、建物の機能性やデザイン性を向上させることを目的としています。例えば、部屋の間取りを変更してオープンキッチンにする、断熱性能を向上させるために窓を二重サッシにする、といった改修が含まれます。これは、建物を「より良くする」ための工事であり、ライフスタイルに合わせて大幅に変化を加えることが可能です。

このように、リフォームは「現状復帰」、リノベーションは「価値向上」という大きな違いがあります。どちらが適しているかは、住宅の状態や住む人のニーズによって変わってきます。

工事の規模の違い

リフォームとリノベーションでは、工事の規模にも明確な違いがあります。リフォームは比較的小規模な工事が多く、部分的な修繕が主な目的です。例えば、以下のような工事がリフォームに分類されます。

  • 壁紙や床材の張り替え

  • キッチンや浴室の設備交換

  • 外壁や屋根の塗り替え

このように、リフォームは「古くなった部分を修復・交換する」ことが目的であり、建物の構造自体には大きな手を加えないことが特徴です。そのため、工事期間も比較的短く、コストを抑えやすいのがメリットとなります。

一方、リノベーションは建物の構造にまで手を加える大規模な工事が中心です。例えば、以下のような工事がリノベーションに該当します。

  • 間取りの変更(2LDK→1LDKに変更など)

  • 耐震補強や断熱性能向上のための改修

  • 配管や電気配線の全面的な入れ替え

このような大規模な工事を行うことで、建物の価値や快適性を大幅に向上させることができます。ただし、工事期間が長くなりやすく、費用もリフォームより高額になる傾向があります。そのため、どの程度の改修が必要なのかを事前にしっかりと検討することが重要です。

 

居住設備の性能の違い

リフォームとリノベーションの違いは、単なる見た目の改修だけではなく、住まいの性能にも影響を与えます。リフォームは基本的に「現状維持」が目的であり、新築時と同等の状態に戻すことが主な目的です。例えば、以下のような改修が該当します。

  • 水漏れした給湯器を交換する

  • 劣化したサッシを新しいものに交換する

  • 傷んだフローリングを張り替える

これらの工事は、住まいを「より快適にする」ことを目的としていますが、性能そのものを大きく向上させるわけではありません。

一方、リノベーションでは、住宅の基本性能を向上させるための工事が行われます。例えば、以下のような改修がリノベーションに該当します。

  • 断熱材を追加し、室内の温熱環境を改善する

  • バリアフリー設計にして、高齢者が暮らしやすい住まいにする

  • 最新の省エネ設備を導入し、光熱費を削減する

このように、リノベーションは単なる「修繕」ではなく、住まいの機能性を向上させることが目的です。そのため、長期的に快適に暮らしたいと考えている人にとっては、リノベーションの方が適している場合も多いでしょう。

リフォームのメリット・デメリットを比較!

リフォームは、住まいの老朽化を防ぎ、快適な生活を維持するために必要な改修方法です。しかし、リフォームにはメリットとデメリットがあり、どのような目的で工事を行うかによって適しているかどうかが変わります。

ここでは、リフォームのメリットとデメリットを詳しく解説し、それぞれの特徴を理解したうえで最適な選択ができるようにします。

 

リフォームのメリット

リフォームには「工事の期間が短め」「完成がイメージしやすい」といったメリットがあります。ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。

工事の期間が短め

リフォームの最大のメリットのひとつが、工事期間が短いことです。これは、リフォームが「既存の建物を活かしつつ、部分的な修繕を行う」ことを目的としているため、大掛かりな工事を伴わないことが理由です。

例えば、以下のようなリフォーム工事では、それぞれ数日から数週間程度の工期で完了することが一般的です。

  • 壁紙や床材の張り替え(1~3日)

  • キッチンや浴室の設備交換(1~2週間)

  • 外壁や屋根の塗り替え(2~3週間)

このように、比較的短期間で完了するため、リフォームを行う際に大きな負担がかからないのが魅力です。また、住みながら施工できるケースも多いため、引っ越しの手間や仮住まいの費用を抑えられる点もメリットと言えます。

完成がイメージしやすい

リフォームは、基本的に「元の状態に戻す」ことが目的であるため、工事の完成後のイメージがしやすいという利点があります。

例えば、キッチンや浴室の設備交換を行う場合、カタログやショールームで実際の設備を確認しながら選べるため、「どのような仕上がりになるのか」が明確に分かります。また、壁紙や床材の張り替えも、事前にサンプルを確認することで、色や質感を把握しやすいです。

このように、リフォームは「事前に完成形をしっかりイメージできる」ため、仕上がりのギャップが少なく、安心して工事を進められるのが大きなメリットです。

 

リフォームのデメリット

リフォームにはメリットがある一方で、「設計の自由度が低い」「デザイン性を重視しづらい」といったデメリットもあります。ここでは、それぞれのデメリットについて詳しく解説します。

設計の自由度が低い

リフォームでは、基本的に建物の構造を変更しないため、間取りの変更や設備の配置の自由度が低くなります。

例えば、リフォームでは以下のような制約が発生しやすくなります。

  • 水回りの位置を大きく変更できない(キッチンや浴室の移動が難しい)

  • 壁を取り払って広い空間を作ることができない

  • 既存の構造に合わせた改修しかできない(間取り変更の自由度が低い)

このように、リフォームは「元の形を維持しながら改修を行う」ため、ライフスタイルの変化に合わせた大幅な変更が難しい点がデメリットです。もし、家族構成の変化に合わせて間取りを変更したい場合は、リノベーションを検討する方がよいでしょう。

デザイン性を重視しづらい

リフォームでは、既存の建物の構造や設備に制約があるため、大胆なデザイン変更が難しいことが多いです。

例えば、以下のようなデザイン変更はリフォームでは実現しづらいケースが多くなります。

  • 和室を洋室に変更する(畳をフローリングにするだけなら可能だが、構造的な変更が難しい)

  • 吹き抜け空間を作る(天井の構造に手を加える必要があるため、リフォームでは対応できない)

  • オープンキッチンにする(既存の配管や間取りの関係で、大掛かりな工事が必要になる)

このように、リフォームは基本的に「元のデザインを活かした改修」がメインとなるため、デザイン性を重視したい場合には、リノベーションの方が適している場合もあります。

 

 

リノベーションのメリット・デメリットを比較!

 

リノベーションは、住まいの性能やデザインを大きく向上させることができる魅力的な選択肢です。しかし、その分費用がかかる場合もあり、工事期間が長くなることもあります。

ここでは、リノベーションのメリットとデメリットについて詳しく解説し、それぞれの特徴を理解した上で、最適な判断ができるようにしましょう。

 

リノベーションのメリット

リノベーションには「設計の自由度が高い」「豊富な物件選択肢がある」といったメリットがあります。ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。

設計の自由度が高い

リノベーションの最大のメリットは、設計の自由度が高いことです。リフォームとは異なり、リノベーションでは建物の構造を大きく変更することが可能なため、自分のライフスタイルに合わせた空間づくりができます。

例えば、以下のような変更が可能です。

  • 間取りを変更し、広々としたリビングを作る

  • キッチンをオープンキッチンにして開放感を演出する

  • 収納スペースを増やし、より使いやすい動線を確保する

このように、リノベーションでは新築同様のカスタマイズが可能であり、理想の住空間を実現しやすいのが特徴です。

豊富な物件選択肢

リノベーションを前提に中古物件を購入することで、新築に比べて選択肢が大幅に広がります。特に、人気エリアでは新築物件が少なく、価格も高騰しているため、築年数が経過した中古物件を安く購入し、自分好みにリノベーションするという選択肢が増えています。

例えば、以下のようなケースがあります。

  • 築30年のマンションを購入し、フルリノベーションして最新の設備に変更

  • 戸建て住宅を購入し、耐震補強や断熱改修を行いながら快適な住まいを作る

中古物件は新築に比べて価格が抑えられるため、リノベーションを行ってもトータルコストを抑えられる可能性があります。

 

リノベーションのデメリット

一方で、リノベーションには「工事費用が高くなりやすい」「工事の期間が長め」というデメリットもあります。それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。

工事費用が高くなりやすい

リノベーションは、大規模な工事を伴うため、費用が高くなりやすい傾向があります。特に、以下のような工事を行う場合、想定以上の費用がかかることがあります。

  • 間取り変更(壁の撤去や新設)

  • 水回りの移動(キッチン・浴室・トイレなど)

  • 耐震補強や断熱性能向上のための改修

例えば、3LDKのマンションをフルリノベーションする場合、工事費用は800万円~1500万円程度かかることもあります。そのため、事前にしっかりと資金計画を立てることが重要です。

工事の期間が長め

リノベーションは、設計から施工までのプロセスが複雑なため、工事期間が長くなりやすいのが特徴です。特に、間取り変更や配管の入れ替えを伴う大規模リノベーションでは、3ヶ月~6ヶ月以上の期間がかかることもあります。

また、中古物件を購入してリノベーションを行う場合、物件探しから設計、施工までのプロセスを考慮すると、半年~1年以上の時間が必要になることもあります。そのため、スケジュールをしっかりと組み立てることが重要です。

リフォームとリノベーションの費用相場

リフォームやリノベーションを検討する際に、最も気になるポイントのひとつが「費用相場」です。改修内容によって費用は大きく異なるため、どの程度の予算が必要なのかを事前に把握しておくことが重要です。

リフォームとリノベーションでは、工事の規模や内容が異なるため、費用の相場も大きく変わります。ここでは、それぞれの費用相場について詳しく解説し、どのような改修がどのくらいの費用でできるのかを具体的に説明します。

 

リフォームの費用相場

リフォームの費用は、工事の内容や規模によって異なります。一般的に、リフォームは「部分的な修繕」が中心となるため、比較的費用を抑えやすい傾向にあります。

設備交換(キッチン・浴室・トイレ)

リフォームで最も多いのが、水回り設備の交換です。キッチンや浴室、トイレなどの設備を最新のものに入れ替えることで、快適性や利便性を向上させることができます。

  • システムキッチン交換:50万円~150万円

  • ユニットバス交換:50万円~120万円

  • トイレ交換:10万円~40万円

特に、最新の設備に変更すると、省エネ性能が向上し、光熱費の節約にもつながるメリットがあります。ただし、グレードによって価格差が大きいため、事前にしっかりと比較検討することが重要です。

内装リフォーム(壁紙・床材・天井)

内装リフォームは、比較的安価にできるため、手軽に住まいの雰囲気を変えたい場合におすすめです。

  • 壁紙(クロス)張り替え:1,000円~2,500円/㎡

  • フローリング張り替え:5,000円~15,000円/㎡

  • 天井クロス張り替え:2,000円~3,500円/㎡

壁紙や床材を変更するだけで、部屋の印象がガラリと変わるため、費用を抑えつつリフレッシュしたい人に最適です。

外装・屋根リフォーム

外壁や屋根のリフォームは、見た目の美しさだけでなく、建物の耐久性を維持するためにも重要です。

  • 外壁塗装:80万円~150万円

  • 屋根塗装:50万円~100万円

  • 屋根の葺き替え:100万円~200万円

外壁や屋根のリフォームは10~15年ごとに行うのが理想的とされており、放置すると雨漏りや劣化が進み、補修費用がかさむ可能性があるため、定期的なメンテナンスが必要です。

 

リノベーションの費用相場

リノベーションは、大規模な改修が伴うため、リフォームに比べて費用が高額になる傾向があります。特に、間取り変更や配管・配線の変更を伴う場合は、コストが大きくなるため、しっかりと予算を確保することが重要です。

フルリノベーションの費用相場

建物全体をリノベーションする場合の費用相場は、以下のようになります。

  • マンション(1LDK~3LDK):500万円~1,500万円

  • 戸建て(延床100㎡~150㎡):800万円~2,000万円

フルリノベーションでは、間取り変更や断熱性能向上のための工事が含まれるため、費用が高額になりやすいですが、新築同様の住まいを手に入れることができるのが魅力です。

部分リノベーションの費用相場

「すべてを改修するのではなく、一部だけリノベーションしたい」という場合には、以下のような費用相場になります。

  • キッチンの間取り変更(壁付き→対面式):100万円~300万円

  • 和室を洋室に変更:50万円~150万円

  • 収納スペースの増設(ウォークインクローゼット設置):30万円~100万円

部分リノベーションは、コストを抑えながら住まいの快適性を向上させることができるため、予算に限りがある場合におすすめです。

耐震補強や断熱改修の費用相場

リノベーションでは、耐震補強や断熱改修を行うことで、より安全で快適な住まいにすることが可能です。

  • 耐震補強工事:100万円~500万円

  • 断熱改修(壁・天井・床の断熱材施工):50万円~300万円

  • 窓の二重サッシ化:10万円~50万円/窓

特に、築年数が古い物件の場合、耐震基準が現在の法律と異なることがあるため、リノベーションの際に耐震補強を行うのが望ましいでしょう。

まとめ

リフォームとリノベーションは、どちらも住まいをより快適にするための手段ですが、その目的や工事の内容には大きな違いがあります。ここまでの解説をもとに、それぞれの特徴を振り返りながら、自分に合った選択をするためのポイントをまとめます。

 

リフォームとリノベーションの違いを理解し、自分に合った選択をしよう

リフォームとリノベーションの最も大きな違いは、「現状を維持しながら修繕するか」「大きく変更して性能を向上させるか」という点にあります。

リフォームが向いている人

  • 住宅の老朽化した部分を修繕したい

  • 工事期間を短くし、コストを抑えたい

  • 現状の間取りをそのまま活かしたい

リフォームは、住みながら工事を進めることも可能なため、大掛かりな改修を必要としない場合に最適です。

リノベーションが向いている人

  • 住まいのデザインや間取りを大きく変更したい

  • 住宅の性能を向上させ、長く快適に住みたい

  • 予算に余裕があり、自分好みの空間をつくりたい

リノベーションは、新築同様の住まいを実現できるため、理想の住空間を作りたい人におすすめです。

 

費用や工期を考慮し、計画的に進めよう

リフォームとリノベーションのどちらを選ぶか決めたら、次に重要なのは予算とスケジュールの管理です。

予算を明確にする

リフォームやリノベーションは、工事の内容によって費用が大きく異なります。まずは、自分がどの程度の資金を用意できるのかを把握し、借入秒診断などを活用して資金計画を立てましょう。

工期を考慮する

リフォームは数日~数週間で完了することが多いですが、リノベーションは数ヶ月かかるケースもあります。住みながらの工事が可能か、仮住まいが必要かを考慮し、事前にスケジュールを確認することが大切です。

 

最適な選択をして、理想の住まいを実現しよう

リフォームとリノベーションのどちらを選ぶにせよ、目的に合った適切な計画を立てることが成功の鍵です。

  • まずは、現状の住まいの問題点を整理する

  • 予算や工期を考慮し、最適な改修方法を選ぶ

  • 専門家と相談しながら、具体的な計画を進める

しっかりと計画を立てることで、無駄な費用を抑えながら、理想の住まいを実現できます。

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